歌うたいのバラッド
斉藤和義
コード進行
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// カウント[count] z // イントロ [intro, template=off, vol=mp] D Gdim [no=drum] D Gdim [no=drum] D Gdim D D // Aメロ前半 [vol=mp] D Gdim D D B7 D#m6b5 Em Em7 C#m7b5 F#7 Bm G#m7b5 G Gm // Aメロ後半 [vol=mp] D Gdim D D B7 D#m6b5 Em Em7 C#m7b5 F#7 Bm G#m7b5 G A D // Bメロ [vol=mf] Gm D Gm D Bm D/A E7 A // Cメロ [vol=f] D G A F#7 Bm Bm/A G A D G A F# Bm Bm/A# Bm/A E7 G A Bb C // 間奏 [intro, template=off, vol=mp] D Gdim [no=drum] D Gdim [no=drum] D Gdim D D // Aメロ後半 [vol=mp] D Gdim D D B7 D#m6b5 Em Em7 C#m7b5 F#7 Bm G#m7b5 G A D // Bメロ [vol=mf] Gm D Gm D Bm D/A E7 A // Cメロ [vol=f] D G A F#7 Bm Bm/A G A D G A F# Bm Bm/A# Bm/A E7 G A // 間奏 [vol=mp] Bm G7 Bm A E G A D G A D // Dメロ [vol=mf] Bm E7 Bm Asus4 A A A A z z [count, length=2] // Cメロ [vol=f] D G A F#7 Bm Bm/A G A D G A F# Bm Bm/A# Bm/A E7 G A // Cメロ [vol=f] D G A F#7 Bm Bm/A G A D G A F# Bm Bm/A# Bm/A E7 G Gm // エンディング [vol=p, ending] D G G Bb C D G G Bb C D G G Bb C D G G Bb C D G G Bb C D G G Bb C D G G Bb C D G G Bb C
楽曲解説
斉藤和義が 1997 年のアルバム『風の果てまで』に収録し、2008 年にシングルとしてあらためてリリースした代表曲のひとつ。アコースティックギターとピアノを中心としたシンプルな伴奏に、まっすぐで温かいラブソングを乗せたミディアム・バラードで、結婚式の定番曲としても長く愛されている。
原曲キーは D メジャー、BPM 75 程度の 4/4。構成は「カウント → イントロ → Aメロ×2 → Bメロ → Cメロ(サビ)→ 間奏 → Aメロ後半 → Bメロ → Cメロ → 間奏 → Dメロ(ブリッジ)→ Cメロ×2 → エンディング」と長大で、Cメロ(サビ)を 4 回も通る厚みのある構造。サビは「D G A F#7」を骨格にしながら、Bm/A → Bm/A# → Bm/A の半音下降ラインクリシェ + ベースライン下降で歌わせ、終盤の Bb C(♭VI → ♭VII)でドラマチックに開く。
このコードシートは本アプリの拡張構文をフル活用:
- カウント `[count]` でクリックインから始める
- イントロは `template=off` でお手本テンプレを抑え、per-bar `[no=drum]` で 1〜2 小節目をギターのみに
- Dメロ末尾で `A A A z`(拍 4 ブレイク)+ `[count, length=2]`(2 拍カウント)の劇的なドロップ
- エンディングは 4 コード/小節 `G G Bb C` を 8 回繰り返し、モーダル・インターチェンジの余韻で締める
音楽理論で読み解く
【全体像】
キーは D メジャー(ニ長調)、4/4、BPM 75 のミディアム・バラード。15 セクションに渡る大規模構成で、Cメロ(サビ)が 4 回通過する循環的フォーマット。終盤の Dメロ(ブリッジ)でブレイクを挟み、最後の Cメロ × 2 + エンディングで楽曲のピークを作る。
【カウント / イントロ】
冒頭に 4 拍カウント(Side Stick)を置き、続くイントロ 4 小節は `template=off` でお手本テンプレを使わず本体パターンを直行。1〜2 小節目は per-bar `[no=drum]` でアコギ + ベースのみ、3 小節目でドラム参入、4 小節目でフル稼働の漸増立ち上げ。コード進行は D ⇄ Gdim を反復するパッシング・ディミニッシュで、Gdim の C# は D のリーディングトーン、E は長 2 度上として浮遊感を作る。
【Aメロ前半・後半】
D → B7 はセカンダリードミナント V/ii(次の Em7 を呼ぶ)。間に挟む D#m6b5(= D#dim7 異名)は Em7 への半音上アプローチ、G#m7b5 は G への半音上アプローチで、いずれもクロマティックなパッシング。最後の G → Gm が IV → IVm のサブドミナント・マイナーで切なさを差し込む。後半は 19 小節目で G → A(IV → V)と展開、20 小節目の D で着地。
【Bメロ】
Gm → D を反復することで IVm の翳りを前面に出す。Bm → D/A は Bm の上で内声を変える進行、続く E7 は V/V でドミナント A を呼ぶセカンダリードミナント。サビ前の宙吊り感を Asus4 → A ではなく D/A → E7 → A のラインで作る独自展開。
【Cメロ(サビ)】
基本進行は D → G → A → F#7(I → IV → V → V/vi)。F#7 は Bm へのセカンダリードミナント。サビ中盤の Bm → Bm/A → Bm/A# → Bm/A は、Bm 上でベースラインを A → A#(実は B♭ パッシングノート)→ A と動かす下降クリシェで、独自の歌わせどころ。終盤の G A → Bb C は ♭VI → ♭VII(モーダル・インターチェンジ、平行短調 D minor からの借用)で、サビ末尾を一気に開放感ある響きへ持ち上げる。
【間奏(前半)】
イントロと同じテンプレ無効化 + 漸増立ち上げで再スタート。
【間奏(後半)】
Bm → G7 → Bm → A → E → G → A → D の 8 小節進行。G7 は Bm の半音下からの強進行(V/iii ではなく短調寄りの彩り)、E は ii → V/V → V のクリシェで A を呼び込む。
【Dメロ(ブリッジ)】
Bm → E7 → Bm → Asus4 A → A の上昇展開のあと、`A A A z`(拍 4 ブレイク)+ `[count, length=2]`(2 拍カウントイン)で曲全体の劇的なドロップを作る。これが大サビ突入の合図。
【Cメロ × 2(大サビ)】
標準 Cメロを繰り返しつつ、最後の小節で G → Gm のサブドミナント・マイナー → エンディングへの橋渡し。
【エンディング】
D → G G Bb C を 8 回繰り返す 16 小節の終止部。各小節の「G G Bb C」は4 コード/小節で各 1 拍ずつ。Bb(♭VI)→ C(♭VII)のモーダル・インターチェンジが「D」と交互に鳴ることで、長調と短調の両義性を残しながらフェードアウト風に余韻を作る。G G Bb C はコード進行を学ぶ人にとっては「♭VI ♭VII」の和声機能を耳で覚える絶好の素材。
【聴きどころ】
パッシング・ディミニッシュ、IVm、ラインクリシェ、セカンダリードミナント、モーダル・インターチェンジ、ベースライン下降、4 コード/小節 ── J-POP バラードで使われる主要な和声テクニックがほぼ全部詰まっており、コード進行を学ぶ題材としても格好の一曲。