🎹 ピアノロール・スコア
MIDI ノートを直接編集するピアノロールビューと、 五線譜で表示するスコアビューの全機能を解説します。
📋 概要
ピアノロールは、MIDI ノートを「鍵盤の縦軸 × 時間の横軸」のグリッドで 視覚的に編集する DTM 標準のインターフェースです。 本アプリではアレンジ画面下部、またはダブルクリックで開く独立ウィンドウで利用できます。
🎹 ピアノロール画面構成
主要エリア
- 鍵盤(左側): 縦軸の音高表示。クリックで試聴
- グリッド(中央): ノートを配置・編集する画面
- ベロシティレーン(下部): 各ノートのベロシティを縦棒で表示・編集
- ヘッダー: 各種編集ツール
✏️ ノート編集の基本
1. ノート追加
- 空白部分をクリック → 既定の長さでノート追加
- ドラッグ → ドラッグ範囲の長さでノート追加
- ステップ入力モード: I キーで切替、外部 MIDI 鍵盤からの入力で順次配置
2. ノート編集
| 操作 | 方法 |
|---|---|
| 選択 | クリック(複数選択は ⌘+クリック / 範囲ドラッグ) |
| 移動 | ドラッグ |
| 長さ変更 | ノート右端をドラッグ |
| 音高変更 | 上下にドラッグ |
| 削除 | 選択 → ⌫ |
| ベロシティ変更 | 下部レーンの縦棒をドラッグ |
| コピー | ⌘C → ⌘V |
| 全選択 | ⌘A |
3. スナップ・クォンタイズ
編集時のグリッド吸着と、既存ノートの位置補正:
- スナップ: ヘッダのスナップドロップダウンで設定(1/4、1/8、1/16、1/32、3 連音符等)
- OFF(自由配置)
- 1/4 = 4 分音符
- 1/8 = 8 分音符
- 1/16 = 16 分音符
- 1/32 = 32 分音符
- 1/4T = 4 分 3 連
- 1/8T = 8 分 3 連
- クォンタイズ: 既存ノートを選択 → ヘッダの「Q」ボタンでスナップ位置に揃える
🎼 表示モード切替
ヘッダーで表示形式を切り替えできます:
ピアノロール表示
標準の DTM スタイル。鍵盤縦軸 × 時間横軸の格子。
コードビュー
再生中のコード進行を自動推定して表示。 トラック内のノートからコード名(C / Am / Dm7 など)を判定して 各小節の上部に表示します。
スコアビュー(楽譜表示)
五線譜形式でノートを表示。 DAW 表示が苦手な人向けに、より音楽的な表記が可能です:
- ト音記号 / ヘ音記号の自動切替
- 音価(4 分・8 分・16 分音符)と休符の自動配置
- 調号(key signature)表示
- 拍子記号(time signature)表示
- コードシンボル併記
- 連桁(ビーム)を自動結合(v2.4.4 NEW)。8 分・16 分のグループが市販譜面と同じく束ねて表示されます
- 粒度トグルを画面右上に新設(v2.4.4 NEW)。細(16 分)/ 中(8 分)/ 粗(4 分)から選んで譜面の細かさを切替えできます。市販譜面に合わせて読みやすい粒度を選べます(設定は自動保存)
- IOI 量子化(v2.4.4 NEW)で短すぎる音価のばらつきを抑え、譜面が落ち着いた表記になります
🎤 ステップ入力モード
外部 MIDI キーボードを接続している場合、 1 音ずつステップで入力する方法が便利です:
- ヘッダの「Step Input」ボタンを ON(またはショートカット)
- 音符の長さを選択(4 分・8 分・16 分・3 連符 等)
- MIDI キーボードを叩く → 設定した長さで自動配置
- 休符は R キー、削除は ⌫ キー
- 音符を伸ばす(タイ)は同じ音を続けて押す
🎹 仮想キーボード(ミュージックタイピング)
Mac キーボード配列のフローティング可動ウィンドウとして 仮想キーボードを表示できます(v2.3.2 で全面刷新)。 マウスでも MacBook の物理キーでも演奏でき、表示中はリアルタイム録音にも使えます。
- アレンジ画面ツールバーの KB ボタンで表示切替
- タイトルバーをドラッグして画面内の好きな位置へ移動。閉じた位置を記憶し、再表示・アプリ再起動後も同じ位置に復元
- 白鍵 A S D F G H J K L ; ' / 黒鍵 W E T Y U O P で 1.5 オクターブを演奏
- ピッチベンド 1(下)/ 2(上)、モジュレーション 3〜8(0〜127)
- サステイン Tab、オクターブ Z / X、ベロシティ C / V
- 各操作は画面上の色分けキーをマウスクリックしても実行できる
※ 発音にはトラックの選択が必要です。物理キー入力はウィンドウにフォーカスがあるときに有効 (他をクリックして外れた場合は鍵盤をマウスクリックすると復帰)。
🎚 ベロシティ編集
下部のベロシティレーンでは、各ノートの音の強さ(0-127)を編集できます。
- 縦棒の上端をドラッグして値変更
- 線ドラッグで複数ノートを一気に変更(クレッシェンド・デクレッシェンド作成)
- レーン上端のハンドルを上下にドラッグして高さを変更(v2.3.2)。最小〜最大の範囲で調整でき、CC レーンとは別々にリサイズ可能
📈 CC オートメーションレーン
ノートの下に CC レーンを表示し(v2.3.2)、各種コントロールチェンジを 曲の流れに沿って描画・編集できます。ツールバーの CC ボタンで表示を切り替え、 右の種類セレクタで対象を選びます。
- 対象: Pitch Bend / モジュレーション(CC#1) / ボリューム(CC#7) / パン(CC#10) / エクスプレッション(CC#11) / サステイン(CC#64) / リバーブ送り(CC#91) / コーラス送り(CC#93)
- クリックで 1 点追加、ドラッグで連続カーブを描画
- 描き終えると自動で間引き(Douglas-Peucker 法)し、形を保ったまま不要な点を削減
- 消しゴムツールでなぞると点を一括削除(右クリック削除にも対応)
- レーン上端のハンドルで高さを変更可能
🔧 高度な編集機能
トランスポーズ
プロジェクトメニュー → 「トランスポーズ...」で全ノートを半音単位で移調できます。 範囲指定で部分的にトランスポーズも可能。
コード分析(コードビュー)
コードビューは、選択中のリージョンに含まれるノートから 自動でコード名を推定して表示。「ここで何のコードを弾いているか」が一目で分かります。
カラーリング
ノート色はトラックごとに自動で決まります(Ch1 = 青、Ch2 = 緑、Ch10 = 赤 等)。 複数トラックを 1 つのピアノロールで重ね表示することも可能で、 色で区別しながら関係を見られます。
⌨️ ショートカット一覧
| キー | 動作 |
|---|---|
| ⌘W | ピアノロールを閉じる |
| ⌘A | 全ノート選択 |
| ⌘C / ⌘V | コピー / 貼り付け |
| ⌫ | 選択ノート削除 |
| ⌘+ / ⌘- | ズームイン / アウト |
| I | ステップ入力モード切替 |
| R | 休符(ステップ入力時) |
| ↑ / ↓ | 選択ノートを半音上下 |
| ⇧ + ↑ / ↓ | 1 オクターブ上下 |
| ← / → | 選択ノートをスナップ単位で移動 |
💡 ワークフロー例
例 1: メロディを作る
- 新規 MIDI トラック追加(音色: ピアノ)
- そのトラックの空のリージョンをダブルクリック → ピアノロール展開
- スナップ「1/8」に設定
- グリッドにマウスクリックでノート配置
- 下部レーンで強弱(ベロシティ)を編集
- スコアビューに切り替えて楽譜で確認
例 2: 自動伴奏に上モノを足す
- 自動演奏でリズム隊+ベース+和音を生成 → MIDI 出力
- その MIDI を MIDI インポート
- 新規トラックを追加 → ピアノロールでメロディを作る
- コードビューで進行を確認しながら、メロディの音符選択
🔗 関連ドキュメント
- アレンジ・Mix 解説 — リージョン配置・トラック構成
- イベントリスト解説 — Note 以外の全 MIDI イベント編集
- メニュー・設定解説 — トランスポーズ・MIDI インポート等