🎚 アレンジ・Mix
アプリの中心となる「アレンジ」タブと「Mix」タブの全機能を解説します。 トラック構成、リージョンの編集、ミキサーでの音作りまで。
📋 概要
画面上部のメインタブは [アレンジ] [Mix] [自動演奏 ▼] [ツール] の 4 つに分かれています。 本ページではこのうち最初の 2 つ、楽曲制作の中心となる アレンジとMixを解説します。
🎚 アレンジタブ
画面構成
アレンジ画面は以下のエリアで構成されています:
主要機能
1. ヘッダー(トランスポート + プロジェクト操作)
- 再生 / 停止: スペースキー、または ▶ ボタン
- REC(録音): R キー、または ⏺ ボタン
- 先頭へ: Enter キー、または ⏮ ボタン
- BPM 表示・変更: 中央のディスプレイで現在のテンポを表示・編集
- 拍子 (Time Signature) 表示: BPM の右に表示
- 小節・拍・分割表示: bar / beat / div / tick のセグメント表示
- Undo / Redo: ⌘Z / ⇧⌘Z
- MIDI OUT / IN セレクタ: 右側、外部 MIDI デバイスとの接続
2. トラックリスト(左側)
各トラックの基本情報と操作:
- トラック名: クリックで選択、ダブルクリックで名前編集
- 音色プリセット: GM 音色 / SF2 プリセット / AU プラグイン から選択
- M(Mute): そのトラックを無音化
- S(Solo): そのトラックだけ鳴らす
- R(REC 有効): MIDI 入力をこのトラックに録音する設定
- ボリュームスライダ: トラック全体音量
- + Track: 新規トラック追加
3. タイムライン(中央)
- ルーラー: 上部に小節番号・拍が表示
- プレイヘッド: 現在の再生位置(白い縦線)
- リージョン: 各トラックの MIDI/音声データ。色付きボックスで表示
- ループポイント: 範囲再生したい部分を指定(A-B 間繰り返し)
- ズーム: トラックパッド ピンチ、または ⌘+ / ⌘-
4. リージョン操作
リージョン(タイムライン上の MIDI/音声ブロック)への操作:
| 操作 | 方法 |
|---|---|
| 選択 | クリック(複数選択は ⌘+クリック または範囲ドラッグ) |
| 移動 | ドラッグ |
| 長さ変更 | 右端をドラッグ |
| 分割 | 右クリック → 「分割」(プレイヘッド位置で) |
| 結合 | 連続する 2 つを選択 → 右クリック → 「結合」 |
| 削除 | ⌫ (Backspace) または Delete |
| コピー | ⌘C → ⌘V |
| 編集(ピアノロール表示) | ダブルクリック |
5. ピアノロールパネル(下部)
リージョンを選択すると下部にピアノロールが展開され、 ノート単位の詳細編集ができます。 詳しくは ピアノロール解説を参照してください。
トラック追加と編集
左側パネルの「+ Track」または メニューから トラック追加ダイアログを開きます。v2.3.0 でダイアログ上部に 3 つのタブが並ぶ構成になりました。
3 つのタブの使い分け
- 🎹 GM/GS/XG タブ — メロディトラック用。GM 標準 128 音色や SC-55 〜 MU100 / JV-1080/2080 / MT-32 の音色を Voice Browser で選択。チャンネルは自動で 0-8 / 10-15 に割当てされ、ピアノ・ベース・ストリングス等の旋律トラック作成に使用します。
- 🥁 ドラムキット タブ (NEW v2.3.0) — ドラム専用。下記 4 種類のドラム音源から 1 クリック選択。MIDI CH は既定 10、変更可。
- 🔌 AU/外部音源 タブ — Audio Unit プラグイン、ユーザー登録 SF2、外部 MIDI 出力デバイスへの送信。Salamander Grand Piano (CC-BY) や 3rd party AU シンセも使用可能。
ダイアログを閉じた後、もう一度 同じトラックを編集 する場合 (左側パネルの トラック名 ダブルクリック等) も同じ 3 タブが表示され、 既存設定が復元されます。チャンネル 9 のドラムトラック / SF2 ドラムが 割り当てられたトラックは 自動的にドラムキットタブが開く ようになっています。
ドラムキットタブの 4 つの音源
① GM Drums
内蔵 GM SoundFont の 8 キット: Standard / Room / Power / Electronic / TR-808 / Jazz / Brush / Orchestra。 最も互換性が高く、軽量。
② 厳選ドラムセット ★
v2.3.0 で新たに同梱した Bread Bread's Drum Kit (Public Domain)。 4 キット (Standard / Room / Power / Pop)。ロック・ポップス用途のリアルな質感が魅力。
③ ユーザー追加 SF2 ドラム
SF2 ライブラリ に登録した独自のドラム SoundFont から選択。 商用ドラム SF2 やオンラインから入手したものを自由に。
④ 外部音源 (MIDI 出力)
外部 MIDI デバイス (SC-88PRO / MU100 / その他) に MIDI を送信。 実機ドラム音源を使う場合の選択肢。
リズムマシンとの連携
リズムマシン タブ上部の「試聴音源」セレクタも、ここで設定した 4 つの選択肢を共有します。 アレンジで設定したドラム音源と同じ仕組みでリズムマシン内の試聴音もコントロールできるため、編集中と本番再生の音が一致します。
関連: その他のトラック種別
- MIDI トラック: 上記 3 タブから選択(通常の MIDI ノート編集)
- Audio トラック: マイク入力 / 音声ファイル取り込み用(録音メニューから追加)
🎛 Mix タブ
Mix タブは Mackie ミキサー卓スタイルの本格的なミックス画面です(v2.3.1〜)。 最大 32 トラック(MIDI / Audio 込み)を 2 段 16 × 16 のレイアウトで 1 画面に表示し、 各トラックの Volume / Pan / Send / Insert FX / M-S-R をチャンネルストリップ感覚で操作できます。 右側に AUX ストリップ(内蔵 Reverb / Chorus)と Master ストリップ(Mastering FX + Master Volume)が 縦に並びます。リアルタイム VU LED メーターで再生レベルも視覚化されます。
Mix タブには 2 つのサブタブ「ミキサー」と「定番音源」があります。 「ミキサー」が新しいメイン画面、「定番音源」が外部 MIDI 音源 (SC-88PRO / MU100 等) 用の GS / XG SysEx パネルです。
画面構成
Mix タブは 2 つのサブタブで構成されています:
主要機能
1. ミキサー サブタブ (メイン画面)
Mackie ミキサー卓スタイルの本格的なミックス画面です。最大 32 トラック (MIDI / Audio 込み) を 上下 2 段 × 16 列のレイアウトで 1 画面に表示します。13 インチ MacBook でもスクロール無しで 全体を俯瞰できます。
- チャンネルストリップ (各トラック)
- ヘッダー: 楽器アイコン (🎹 🎸 🥁 🎻 🎺 🎷 🎵) + 音色名表示
- Pan ノブ (上下ドラッグで操作、ダブルタップでセンター)
- Reverb / Chorus Send (CC#91 / CC#93)
- Insert FX スロット × 2 (Reverb / EQ / Comp / Delay 等の AU プラグイン)
- VU LED メーター (16 セグメント、緑 → 黄 → 赤)
- Volume フェーダ
- M (Mute) / S (Solo) / R (Record Arm)
- フッター: dB 値 + チャンネル番号
- AUX ストリップ (右上) — 内蔵 Reverb / Chorus エンジン
- REVERB ON/OFF + プリセット 11 種 + Mix
- CHORUS ON/OFF + Rate / Depth / Mix
- 各トラックの CC#91 / CC#93 で Send 量を制御
- MASTER ストリップ (右下) — 最終出力
- Mastering FX × 4 スロット (Compressor / EQ / Limiter 等)
- Master Volume フェーダ (-∞〜+6dB)
- L/R LED メーター
- ヘッダタップで全画面 Mastering FX ダイアログを開く
2. 定番音源 サブタブ (外部 MIDI 音源用)
外部 MIDI 音源 (SC-88PRO / MU100 等) 用の SysEx エフェクト パネルです。 旧 v2.3.0 までの「MIDI」サブタブから「GS SysEx」「XG SysEx」のみを残し、 Mackie 卓スタイルとは別に独立したタブとして配置しています。
- GS SysEx (左) — Roland SC-88PRO / GS 系
- Reverb (Type / Level / Time)
- Chorus (Type / Level / Depth / Feedback / Rate / Send to Reverb)
- SC-88PRO 拡張: Delay / EFX 65 種
- XG SysEx (右) — Yamaha MU100 / XG 系
- Reverb / Chorus (Type / Time / Depth)
- MU100 拡張: Variation FX + Insertion FX × 2 系統
🎚 トラックインスペクタ(Volume / Pan / Insert FX)
各トラックの Volume / Pan / Reverb Send / Chorus Send / Insert FX は、 アレンジ画面の右側「インスペクタ」パネルで操作します(Mix タブではありません)。 トラックを選択するとインスペクタの内容が切り替わります。
インスペクタの主な機能
- Volume フェーダ: トラックボリューム(0 〜 127)。 v2.3.2 よりオーディオ後段のゲインを制御する方式に変更し、 MIDI ファイル内の CC#7(フェードイン等)とは独立して動作します。 SMF のボリューム変化とフェーダ操作が衝突しなくなりました (外部 MIDI 出力モードでは従来どおり CC#7 を送出)。
- Pan: 左右の定位(-1.0 〜 +1.0)
- Reverb Send (CC#91): トラック単位のリバーブ送り量
- Chorus Send (CC#93): トラック単位のコーラス送り量
- Insert FX(AU トラックのみ、最大 2 個)— Reverb / Chorus / EQ / Compressor / Distortion をトラックチェーンに挿入
- 外部 MIDI モードでは Bank Select / Program Change の数値直接入力も可能
Mute / Solo / REC ボタン
各トラックの M / S / R ボタンはトラックヘッダ(左側の縦列)に表示されます:
- M (Mute): そのトラックを無音化
- S (Solo): そのトラックだけ鳴らす
- R (REC): 録音可能トラックを 1 つ指定(マイク入力 / MIDI 入力先)
🎵 ミックスダウン(音声書き出し)
全トラックを 1 つの音声ファイル (WAV / M4A) に書き出す機能です。 v2.4.3 で、書き出した音源がアレンジ画面で聴いた音と一致する「リアルタイム録音方式」に一本化しました (Insert FX / パン / リバーブ・コーラス送り / マスター FX が再生どおりに反映されます)。 曲が終わった後に長い無音が続く不具合も解消しました。
- プロジェクトメニュー(左上)から 「ミックスダウン...」
- ダイアログで以下を設定:
- ファイル形式: WAV (16-bit / 24-bit) または M4A (AAC)
- サンプルレート: 44.1kHz / 48kHz
- 出力範囲: プロジェクト全体 / ループ範囲
- ノーマライズ: ON にすると最大音量に正規化
- 「書き出し」 → 保存先を選択(実時間分の時間がかかります)
⌨️ よく使うショートカット
| キー | 動作 |
|---|---|
| Space | 再生 / 一時停止 |
| R | 録音開始 / 停止 |
| Enter | 先頭へ移動 |
| ⌘N | 新規プロジェクト |
| ⌘O | プロジェクトを開く |
| ⌘S | 保存 |
| ⇧⌘S | 別名で保存 |
| ⌘Z / ⇧⌘Z | Undo / Redo |
| ⌘I | MIDI ファイルを開く |
| ⌘W | ピアノロールを閉じる |
| ⌫ | 選択中のリージョンを削除 |
| ⌘C / ⌘V | コピー / 貼り付け |
🔗 関連ドキュメント
- ピアノロール・スコア解説 — ノート単位の編集
- イベントリスト解説 — 全 MIDI イベントの数値編集
- メニュー・設定解説 — プロジェクト保存・各種設定
- 自動演奏ガイド — 自動伴奏でリージョン生成